夏休みの商店街

文房具屋 / 視覚の展示室

人はどうやって距離を感じているのか

左右の目と脳で見る、深視力のしくみ

目は、ただ写真のように世界を写しているだけではありません。

左右の目には少し離れた位置からの映像が入り、脳はそのズレを使って距離を推測します。

これが立体視であり、奥行きを感じる大きな手がかりです。

深視力は、近いか遠いかを細かく見分け、動くものの距離を合わせる力です。

左右の目に入る少し違う映像を、脳が奥行きへ変える
左目右目近い遠い

左右のズレ

近いものほど左右の目で見える位置の差が大きくなります。

脳の計算

目に入った2枚の映像を、脳がひとつの立体としてまとめます。

検査の原理

中央の棒が前後に動き、左右の棒と同じ距離に来た瞬間を判断します。

展示 1

深視力とは

深視力は、奥行きの差を見分ける力です。大型免許などで求められるのは、車両が大きく、距離感の小さなズレが安全に関わるからです。

深視力
左右の目視差が距離の手がかり
  1. 1奥行きの差を感じる
  2. 2動く対象の距離を合わせる
  3. 3運転や作業で安全に関わる

展示 2

左右の目で見え方が違う

右目と左目は少し離れています。そのため同じものを見ても、写る位置が少し違います。この差を視差と呼びます。

視差
左右の目視差が距離の手がかり
  1. 1目の間には距離がある
  2. 2近いものほどズレが大きい
  3. 3遠いものほどズレが小さい

展示 3

脳が距離を計算している

脳は左右の映像を重ね合わせ、ズレの大きさから距離を推測します。私たちは計算しているつもりがなくても、脳は常に奥行きを作っています。

脳で立体になる
立体
  1. 12枚の映像を対応させる
  2. 2ズレから距離を推測する
  3. 3ひとつの立体として感じる

展示 4

静止視力、動体視力、深視力は別の力

文字が読めること、動くものを追えること、距離を合わせることは、それぞれ違う能力です。視力がよくても深視力が苦手な人はいます。

視力の違い
静止動体奥行き
  1. 1静止視力は細かさを見る力
  2. 2動体視力は動きを追う力
  3. 3深視力は奥行きを合わせる力

展示 5

深視力検査機のしくみ

三本の棒のうち中央の棒だけが前後に動きます。左右の棒と同じ位置に並んだと思った瞬間にボタンを押し、ズレの大きさを測ります。

深視力検査機
中央の棒を合わせる
  1. 1中央の棒が前後に移動する
  2. 2左右の棒を基準にする
  3. 3一致した瞬間を判断する

展示 6

練習で伸びる力、伸びにくい力

操作の慣れ、集中の仕方、見る位置の安定は練習で伸びます。一方で目の状態や両眼視の個人差は、自分だけでは変えにくい部分もあります。

練習と個人差
慣れは伸びる
  1. 1棒の動きに慣れる
  2. 2焦らず中心を見る
  3. 3見え方に不安があれば専門家に相談する

現場メモ

知ってから見ると、動きが変わって見える

攻略の基本

棒の先端だけを追いすぎず、三本の並び全体をやわらかく見ると判断しやすくなります。

焦点と認知

ピントを合わせる目の働きと、距離を判断する脳の処理が一緒に働いています。

大型車で重要な理由

車体が長く、死角も大きいため、距離感の誤差が接触や巻き込みにつながりやすくなります。

体験展示

最後に、距離を合わせる感覚をアプリで体験する

このアプリは医療機器や検査機器ではありません。けれど、三本の棒を見比べて奥行きを判断する感覚を、ブラウザ上で繰り返し練習できます。