制作記 · 人工生命ティエラ
人工生命を、説明する展示と観察する水槽に分ける――Tierra制作記
一つの博物館展示として始まった人工生命ティエラを、電子郷土資料館の解説、標本ガイド、観察水槽へ再構成した制作記です。
「人工生命ティエラ」は、自己複製する小さなプログラムと、その変化を扱う展示です。
最初は、博物館の一展示だった
初期実装では、解説ページと水槽が記念館の /museum/tierra/ にありました。
水槽の個体はエネルギー、速度、寿命、複製率、変異率を持ち、移動し、エネルギーを使い、条件が揃うと子を作ります。複製時の変異によって新しい系統が生まれます。
電子郷土資料館へ移す
次の更新で展示は /studies/tierra/ へ移されました。単なるURL変更ではなく、博物館の展示物から、自由研究として読む資料へ位置付けが変わっています。
入口には自己複製、突然変異、コードの群れとしての生命という説明を置き、水槽をその先の観察装置にしました。旧一覧とサイトマップも新しい配置へ更新されています。
水槽だけでは分からない違いを標本にする
移設時には標本ガイドが追加されました。水槽内の個体は徘徊型、増殖型、寄生型、残骸利用型、休眠型などの行動を持ちます。
多数の図形が動く水槽だけでは読み取りにくいため、行動型ごとの形、色、特徴を静止した標本カードとして説明しました。
勝敗ではなく、変化を見る
訪問者は栄養を加え、低照度へ変え、個体群を撹拌できます。その結果を勝敗ではなく、個体数、世代、系統数、変異率、観察ログで読みます。
現在のTierraは、概念を読む解説、違いを知る標本、時間変化を見る水槽に分かれています。一つの画面へ全てを置くのではなく、理解と観察の順番を作ったことが、移設後の形です。