夏休みの商店街

第四展示室

商店街のあゆみ

記録には事実が、伝承には少しだけ都合のよい嘘が混ざっています。
公式記録商店街の伝承
  1. 公式記録

    商店街の入口が開く

    古本屋、郷土資料館、駄菓子屋など、最初の店先が並びました。

  2. 公式記録

    時計台が建つ

    現在時刻に合わせて針が動き、盤面へサイクロイドの軌跡を描き始めました。

  3. 伝承

    古本屋の夜番が本を増やす

    閉店後、誰もいないはずの棚から一冊ぶんの重みが増えたと言われています。

  4. 公式記録

    駄菓子屋の奥にゲーム筐体が置かれる

    古い遊び場へ、いくつかのゲームと忘れられない夏の日が運び込まれました。

  5. 伝承

    発明工房で最初の試作品が爆発する

    爆発音は小さく、煙は青かった。工房主は『予定どおり』とだけ記録しています。

  6. 公式記録

    スタンプ帳の配布が始まる

    商店街を歩いた記録が、小さな紙の印として残るようになりました。

  7. 公式記録

    裏路地が見つかる

    夕暮れの向こうに、昨日まではなかった細い道と四つの露店が現れました。

  8. 公式記録

    闇市に灯りがともる

    変な道具と仕入れ品を並べる露店が、広告であることを名乗って営業を始めました。

  9. 伝承

    文房具屋の定規が一ミリ伸びる

    夏が長引く年だけ起きる現象らしく、測り直すたび元に戻るそうです。

  10. 公式記録

    記念館が開館する

    八つのスタンプを集めた来訪者へ、記録と噂を保存する特別展示室が開かれました。

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